サイトは公開できたのに、問い合わせが思ったほど来ない――よくあるお悩みです。 原因は「アクセスが足りない」だけではありません。ページ内の導線・オファー・信頼要素・フォーム体験・検索意図の不一致など、 いくつもの要因が絡み合います。本記事では、よくある原因を体系的に分解し、今日から実装できる改善策を提示します。
そもそも「見られていない」(アクセス不足)
コンテンツや導線の前に、まずは母数(セッション数)を確認しましょう。月間セッションが少なければ、CV(問い合わせ)が発生しにくいのは当然です。 ただし、闇雲な流入増よりも見込みの高い流入経路を増やすことが重要です。
- 検索流入強化:「地域名+ホームページ制作」「用途別(採用/店舗)」「業種別」などロングテール記事を追加
- 指名検索を増やす:名刺・提案資料・SNSプロフィールから公式サイトへリンクし、社名検索を底上げ
- 外部動線:Googleビジネスプロフィールやポータル、SNS固定ツイートからサービスページへ直リンク
ファーストビューで価値が伝わらない(訴求の弱さ)
ファーストビューの3~5秒で「何が・誰に・どんな価値を・いくらで」を伝えられないと離脱します。 とくにBtoBは意思決定者がスマホで流し見するため、一瞬で理解できるコピーが必要です。
- USPを明文化:「セミオーダー型」「10万円〜」「最短3営業日」「6セクション」「明瞭価格」などを冒頭に集約
- 補助の根拠:実績数・導入業種・レビュー抜粋・価格例を直下に配置
- 主CTAの固定:「無料相談」「見積もり依頼」ボタンをヒーローに設置し、スクロール追従で常時表示
CTA(問い合わせ導線)が分かりづらい・弱い
CTAが目立たない・選択肢が1つだけ・フォームが深い階層にある――これではCVに届きません。 スマホでは親指で押しやすい配置とサイズが必須です。
- 複線化:電話/メールフォーム/LINE/資料DLなど、性格の違うCTAを並走
- 各セクション末にミニCTA:どこで離脱してもコンタクトできるように
- 可視性:色コントラスト・余白・サイズ(最小44px)・追従バーで常時クリック可能に
信頼の欠如(実績・証拠・安心材料が不足)
BtoBでは「この会社に任せて大丈夫か?」が最重要。デザインよりも信頼要素の積み上げでCVRは上がります。
- 社会的証明:導入実績ロゴ/数値(累計◯社)/レビュー・お客様の声(実名・役職)
- 具体例:ビフォーアフター、制作の流れ、価格事例、納期スケジュール表
- 安全性:会社情報・所在地・代表挨拶・プライバシーポリシー・セキュリティ記述を明示
検索意図とコンテンツがズレている
「料金を知りたい」ユーザーに抽象的なメリットだけを見せても刺さりません。 キーワードごとに到達ページで答え切る構成に見直します。
- 料金系:価格テーブル/含まれる範囲/追加費用条件/見積もり例
- 納期系:3営業日実現の条件・素材リスト・進行フロー・よくある遅延要因
- 業種・用途系:飲食・美容・採用などの事例とテンプレプレビュー
フォームの摩擦(項目過多・離脱増)
入力項目が多い・必須だらけ・確認画面が冗長・完了感が薄い――フォームUXはCVRに直結します。
- 最小限項目:会社名/氏名/メール/電話/自由記述(任意)まで削る
- バリデーション:エラーはリアルタイム表示、項目付近に日本語で丁寧に
- 完了体験:サンクスページで次アクション(資料DL・日程調整リンク)を提示
スマホ体験・表示速度の不足
モバイルの読み込みが重い、フォントが小さい、ボタンが押しにくい――これだけで直帰は増えます。
- 画像最適化:WebP化・遅延読み込み・サイズ適正化
- タイポグラフィ:本文16px以上、行間ゆったり、段落間に余白
- 不要スクリプト削減:上位表示より体感速度を優先してチューニング
内部リンクとサイト構造が弱い
関連ページへ誘導できていないと、深い理解に至らず離脱します。内部リンクは回遊=納得=CVの橋渡しです。
- シリーズ連携:料金→納期→事例→問い合わせ、の順でストーリー化
- パンくず・フッター導線:主要ページをフッターに固定配置
- 関連記事ブロック:H2ごとに関連記事カードを挿入
オファー(問い合わせの動機)が弱い
「お問い合わせはこちら」だけでは動きません。見返りが必要です。
- 具体的ベネフィット:「初回相談で最短スケジュールと費用感を提示」
- 資料化:料金表PDF・テンプレ見本・成功事例ミニブック
- リスク低減:無料診断/無償リテイク1回など、安心材料の提示
計測・改善サイクルが回っていない
最後に、最も重要なのが 「比較条件を統一すること」。
たとえば、A社は5ページ、B社は10ページ、C社はSEO設定込み…
これでは正しい比較になりません。
比較するときは、
ページ構成(トップ+下層5ページなど)
対応機能(フォーム・スマホ・SEO)
を同じ条件で伝えたうえで見積もりを依頼しましょう。
Excelなどで一覧化し、「含まれる範囲」と「金額」を並べると、差が明確になります。
Q1. アクセスはあるのにCVが少ないのはなぜ?
ランディングの検索意図不一致や、ファーストビューの訴求不足、CTAの可視性・フォーム摩擦が原因になりがちです。
到達ページ別に課題を切り分けましょう。
Q2. 何から改善すべき?
①ファーストビューのUSPとCTA強化 → ②フォーム摩擦削減 → ③信頼要素追加 → ④内部リンク最適化、の順で効果が出やすいです。
Q3. 記事を増やしても成果が出ません。
記事の検索意図と到達ページのオファーがズレている可能性があります。記事末からサービスページへ
一貫した内部リンクとベネフィット訴求を入れてください。
CVは「価値×導線×安心×計測」の掛け算
問い合わせが来ない原因は一つではありません。価値提案(USP)を冒頭で明確にし、 CTAの常時可視化とフォーム体験の摩擦ゼロ化、信頼要素の積み上げ、 そして計測にもとづく継続改善を回すことでCVは着実に伸びます。
セミオーダー型(10万円〜/最短3営業日/6セクション)なら、まずは必要十分の構成で早く公開し、 データを見ながら賢く強化していけます。
TIDAにお任せください。